西洋紋章学入門

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ティンクチャーとは|紋章の色7種と金属色の意味

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ティンクチャーとは|紋章の色7種と金属色の意味

ここで扱うティンクチャーは、薬用のチンキではなく、紋章学で紋章に用いる色の総称です。全体像はまず Or・Argent の2つの金属色 と Azure・Gules・Purpure・Vert・Sable の5つの原色 でつかみ、そこに Ermine と Vair の毛皮模様 を独立分類として重ねると迷いません。

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ブレイゾンの読み方|紋章記述の基本ルール

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ブレイゾンの読み方|紋章記述の基本ルール

筆者が博物館で見かけた展示ラベルにAzure, a bend Or.とだけ記されているのを見ました。青地に金の斜帯を一本通すだけで盾の図が頭の中に浮かんだ経験があります。 ブレイゾンは英語で /bléɪzn/ と発音する正式な記述文で、日本語表記は「ブレイゾン」「ブレイズン」と揺れます。

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エスカッシャンとは|盾の各部名称と分割パターン

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エスカッシャンとは|盾の各部名称と分割パターン

美術館の紋章展示を見ていたとき、観察者から見て左側がデクスターだと腑に落ちた瞬間、それまで逆に読んでいた配置の意味が一気につながりました。紋章の読み方でまず押さえたいのは、中央の盾そのものを指す言葉がエスカッシャンであり、ヘルメット上の飾りであるクレストとは別物だという基本です。

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チャージとは|紋章の図案の意味・種類とオーディナリーの違い

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チャージとは|紋章の図案の意味・種類とオーディナリーの違い

ロンドン塔で王家の紋章に描かれた3頭のライオンを前にしたとき、書物では覚えにくかった passant guardant という姿勢名が、横向きに歩みながら顔だけこちらを見る形として一気に腑に落ちました。

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紋章の毛皮模様 アーミン/ヴェアの種類と見分け方

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紋章の毛皮模様 アーミン/ヴェアの種類と見分け方

毛皮模様は、紋章学のティンクチャーを構成する一群で、まず押さえるべき基本はアーミンとヴェアの2種です。肖像画の豪華な衣装裏地にある白地に黒い点々を見て、ただの装飾ではなくアーミンだと腑に落ちたときから、私はスポットの形や繰り返し幅を見る癖がつきましたし、

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紋章のモットーとマントリング入門|位置・意味・配色

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紋章のモットーとマントリング入門|位置・意味・配色

博物館で英国王室の紋章を見たとき、私がまず目を奪われたのは、盾の下に置かれたフランス語の標語Dieu et mon droitと、兜のまわりで大きく裂けるように広がった布でした。

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紋章のハッチング|白黒で色を読む対応表と手順

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紋章のハッチング|白黒で色を読む対応表と手順

ハッチングとは、白黒の版画や印刷で紋章のティンクチャーを示すための、線と点のパターン体系です。この記事は、紋章の白黒図版を前にして「この斜線は何色なのか」で止まりがちな人に向けて、主要なティンクチャーを見分けるための入口を整えます。

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サポーターとクレストの違い|位置と役割

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サポーターとクレストの違い|位置と役割

紋章の図を見て「クレストって結局どこ?」と迷ったら、まず位置関係を切り分けると一気に見通しが立ちます。クレストは兜の上に載る兜飾り、サポーターは盾(エスカッシャン)の両脇でそれを支える存在で、盾そのものでも紋章一式全体でもありません。

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紋章の色ルール|金属色と原色の組み合わせ

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紋章の色ルール|金属色と原色の組み合わせ

海外の博物館で中世の盾が並ぶ展示を見たとき、少し離れた位置からでもひとつだけ強く読めたのが、金地に赤獅子の盾でした。明るい地に濃い図柄を置く、その単純な組み合わせだけで輪郭が立ち上がり、紋章がまず「見分けるための記号」だったことが腑に落ちます。

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紋章と家紋の違い|東西比較と用語解説

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紋章と家紋の違い|東西比較と用語解説

西洋の紋章は、個人や家系を法的・慣習的に識別するために中世ヨーロッパで制度化された意匠です。一方の家紋は、日本の「家」を識別する紋章、いわば家印として育ってきました。この記事は、紋章と家紋を同じものだと思っていた人や、違いを1分でつかみたい人に向けて、その境界線を最短でほどくための比較ガイドです。